経済産業省(中小企業庁)より令和4年度補正予算概要が公表されました。正式には予算成立後の発表となりますが、弊所でもお問合せの多い補助金について概要を簡単にご説明いたします。
上記は経済産業省から発表となった令和4年度補正予算案です。まだ予算は成立していませんが、発表資料を参考に来年度の補助金の行方を見てみましょう。
まずは巷で4大補助金と言われている「事業再構築補助金」「ものづくり補助金」「IT補助金」「小規模事業者持続化補助金」は継続、となりそうです。
まだコロナや、円安による資源・物価高で苦しんでいる事業者様が多くいらっしゃる中、各種補助金が継続となりそうで一安心です。
その他、円安対策や物価高等に対する支援策が多く準備されているようです。
キーワードは「賃上げ」と「インボイス」。
弊所でもお問い合わせの多い「事業再構築補助金」「小規模事業者持続化補助金」「事業承継・引継ぎ補助金」のポイントを簡単に見ていきます。
まずは「事業再構築補助金」。こちらは申請類型や補助上限からも小規模事業者様向け、ではなく、中規模以上の事業者様向けの補助金となっています。
上記の来年度に想定されている事業再構築補助金の概要を見ますと、「成長」「賃上げ」がキーワードになりそうです。コロナでの売上減少という条件が外され、円安や地政学的リスクを回避し国内回帰への援助などが入りました。最大補助金額が5億円となり、小規模事業者様にはちょっと使いづらい補助金ではありますが、国内企業の9割が中小企業と言われる日本で新たな大企業への産声を多く上げていただくためにも当該補助金を上手に使っていただき、さらなるジャンプアップをしていただく(で、賃上げしてね)のが政府の目的でしょうか。
続いて「小規模事業者持続化補助金」。こちらは本年度募集にある「インボイス枠」が無くなるかわりに、全ての枠で「インボイス(適格請求書発行事業者)」事業者になることで一律50万円の補助金上限が加算されるというものになるそうです。
弊所でも多くの事業者さまから「インボイス枠」のご相談を頂いています。「取引先からインボイス対応するのかと聞かれた」とか、新たな取引先に営業したときに「うちはインボイス事業者としか取引できない」と言われた、などのご相談を頂きます。現状では来年2023年10月よりスタートするインボイスですが、インボイス事業者になることをご検討であればこのような補助金を上手にご利用いただいて(もちろん補助金目的ではいけませんが)新たな補助事業となるものを始めてもいいのかなと思います。
最後は「事業承継・引継ぎ補助金」です。こちらも最近お問合せの多い補助金の一つです。
高齢化の進む日本では今後の事業の引継ぎが課題のひとつとなっています。事業引継ぎのタイミングを計って、、、なんて非常に難しいと思います。先ほども申し上げたように日本国内は9割が中小事業で個人事業主としてお一人で事業を営んでいる事業者様も数多くいらっしゃいます。取引先から「なくなっては困る」「もうちょっと頑張って」と仰っていただく大変価値のある小規模の事業者も数多くあると思います。ですので、ぜひ、疲れちゃう前に、ちょっと早めにお近くの専門家にご相談に行かれ、このような補助金を上手に利用していただければと思います。
以上、来年度に募集となる代表的な補助金をご紹介いたしました。
繰り返しになりますが上記補助金は予算成立後、正式発表をご確認いただけますようお願いいたします。
弊所では各種補助金のご相談を承っております。まずは無料相談をご利用ください。