小規模事業者持続化補助金 第15回公募要領発表。

小規模事業者持続化補助金

先日、1/16(火)、やっと、やっと、やっと、、、概要が発表となりました。ふうぃ~。

第15回小規模事業者持続化補助金、申請締切は3/14(木)郵送は当日消印有効、電子申請は当日の17時まで。
商工会議所での支援計画書(様式4)の受付は3/7(木)。となっております。

公募要領をザーッと確認したところ、細かい変更点は多数ありますが、影響が大きそうな変更点は3点。
1. 電子申請はJGrantsから小規模事業者持続化補助金独自のものに、ただ、GビズIDは必要です(※後述)
2. 応募枠に変更はないものの、「賃金引上げ枠」の最低賃金引き上げ幅が+30円から+50円に(さらに加点あり)
3. 雑役務費が補助費用対象外に

 まず1.の電子申請方法の変更ですが、これを書いている時点では詳細が未だ発表されていませんが現時点で分かっていることは、今までのワードやエクセル、PDF等の貼付により申請していた方法ではなく、申請者様ご自身で申請サイトに直接記載していくものとなりそうです。スマホ申請!なんかもできるようで、どのようなものになるのか早く詳細を見たい所です。
 郵送申請は今までと大きな変更は見られませんので、事業計画書(様式2)や補助事業計画書(様式3)を事業者様ご自身で入力する…事業計画書は最大A4用紙8枚ですし、しかもスマホでも…そんなことしてたら日が暮れるどころか本業に支障をきたすレベルではないのかなと思いますが…。表とか、図画とかもどうするのか..なんて考えたらキリがないですが、事務局の正式なものを待ちたいと思います。
 電子申請の進化はとても喜ばしいことで、正直、今までの電子申請はPDF等で提出という電子化のようで電子化ではないもので、様々な役所や事務局ではPDFでの電子申請書類を結局のところ紙に印刷して確認するという「DX化ではなく送付方法が違うだけ」と揶揄されちゃうような、何とも言い難い、DX化とはなんぞやという事をひざ詰めで懇々と議論していきたい所です。今回の変更は、まぁ、私の口からは何ともですが、DXに資する改革なのか、どこかの誰かが書いた事業者さんは全く内容を知らない事業計画書を添付するだけという何が何だか….以下略。

小規模事業者持続化補助金初めてガイド1
小規模事業者持続化補助金公式HPより抜粋
小規模事業者持続化補助金初めてガイド2

 JGrantsは使用しなくなりましたが、引き続きGビズIDは必要となります。いままでは「GビズIDプライム」のみでしたが「GビズIDメンバー」でも申請が可能となりました。GビズIDも認証がアプリになったり、いろいろと変更点もありますので既取得、未取得の事業者様それぞれ申請までのお時間があるうちに再度確認をお願いいたします。もちろん、今まで通り、書類郵送での申請は減点対象となっています。

 で2.の賃金引上げについて。こちらは昨年からずーっと議題に上がっている「賃金引上げ」です。昨年?だったと思いますが、補助金の中で「事業再構築補助金」や「ものづくり補助金」にて
従業員の賃金を引き上げた事業者は採択審査で加点ですよ~。なんて事務局の方針が発表となった余波が当、小規模事業者持続化補助金にも流れてきた感じでしょうか。先述の発表では小規模事業者持続化補助金は名指しされていませんでしたが、第15回となる今回にバッチリと反映される事となりました。
 賃金引上げ枠の最低賃金の引き上げ幅が+30円から+50円に変更となりました。補助金額の最高額は200万円と変更はありませんので、ここはちょっと厳しくなった所でしょうか。ただ、新たな審査加点として+30円の賃金引上げにて審査での加点がもらえるようになり、賃金引上げ枠応募により自動的に加点審査となるようです(まぁ50円上げますからね)。50円の最低賃金引上げは事業者様には苦しいものとなるかもしれませんが、補助費用が200万円に上がり、審査も加点となる事をどう判断していくのか…という所でしょうか。
 昨年からの物価上昇と人手不足による賃金上昇圧力は2024年も続くでしょうし、良い人材に見合った賃金を支払っていくことも当然になるでしょう、単純労働者でさえも人手不足により
賃金は上がっていくことと思います。どうせ上げることになるのであれば、労使ともに喜ばしいものに、もちろんタイミングもありますが、2024年初回となる小規模事業者持続化補助金をきっかけにご検討いただく事も良いのではと思います。

 3.雑役務費が補助費用対象外となりました。これも何かあったのかなぁー、と最近の補助金行政をみていますと様々な方面からイロイロ問題山積な感じですが。単純に補助対象経費一覧から外されるどころか、第15回の公募要領、P.21~22にある⑥「上記の他に、補助対象経費として認められない経費」にキッチリと記載されるほど認めないんだ、という事務局のハッキリとした意思を感じられます。繰り返しますが、なにかあったのでしょうか…

 その他細かい点がいろいろと変更(というよりは明確化)されました。
ただ、今まで通り小規模の事業者様にはとても使いやすい補助金として継続して行政が実施してくれていることは事実です。Web関連費に関してはちょっと不満ではありましたが、あからさまに他の補助金がWEBに関してさらに締め付けを厳しくしている事に比べたら全然マシどころか良い感じではと思ったり思わなかったり。

 という所で、第15回小規模事業者持続化補助金、締切は3/14(木)となっております。公募要領の発表がちょっと遅かったことでスケジュールはタイトになってきています。ご相談はお早めに!お待ちしております。

弊所では小規模事業者持続化補助金のサポートを行っております。

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