小規模事業者持続化補助金 申請書作成マニュアル その③

小規模事業者持続化補助金作成マニュアルロゴ

小規模事業者持続化補助金申請をはじめとする補助金申請には様々な提出書類が必要となります。

ここでは小規模事業者持続化補助金の提出書類の中でメインとなる「様式2,経営計画書兼補助事業計画書」の作成方法を数回に分けてお伝えいたします。こちらの記事が皆様の補助金申請書類作成の参考になりますように…

では、前回の続きから≪補助事業計画作成≫を始めていきましょう!

その①、②をお読みいただいていない方はコチラ↓から

では前回に引き続き≪補助事業計画作成≫の作成から進めましょう!

まずはダウンロードした「補助事業計画書」を確認していきましょう。
こちらも4項目の表題が記載されています。
・補助事業で行う事業名
・販路開拓等(生産性向上)の取組内容
・業務効率化(生産性向上)の取組内容
・補助事業の効果

補助事業計画書は上記4項目を柱として記載を進めていきます。

≪補助事業で行う事業名≫

この補助金を利用してどのような販路開拓/売上向上策を行うのか、タイトルを決めましょう。
こちらに記載する事業名は採択となった時に事業者名と同時に公表されるものとなっています。30文字以内という制限がありますので収まるように記載しましょう。
採択発表を見るとどう見てもオーバーしちゃってるものもあるかと思いますが…必ず字数制限に収まるように記載してください。

≪販路開拓等(生産性向上)の取組内容≫

ここからは「経営計画」の4.で記載した今後の自社の方向性を現実にどのように行っていくのか、補助金をどのような事に、どのような割合で利用し実行していくのか詳細を記載していきましょう。

計画の概要から記載していきます。まずは結論から先に。これから説明していくご自身の会社の補助事業の内容を簡潔に、そしてこのような結果を生んでいくという事を要点のみ、結果こうなっていくんだ!と記載します。
そしてこの下から、一つひとつ具体的に、見積もり等を取っていただき、どのような事に補助金をいくら使っていくのかを記載していきます。持続化補助金は申請時に交付申請も同時に行いますので、詳細な見積もりを必ず取るようにして下さい。「こんなもんでしょ」でやると採択されたとしても実績報告時に必ず、必ず後悔することになります。例えば、宣伝用のチラシを作成する場合は、チラシの実際の内容、配布枚数、配布場所、配布時期、そして作成金額に配布金額。具体的にどのようにどのくらいというものが必ず必要です。1週間で100万枚配布!とイキったところで現実的にはどうやるの?やれたところで金額はいくらかかるの?100万枚撒いてどのような効果がでるの?という事になりますよね。現実的な枚数、配布エリア、金額、そして内容。チラシの作成会社、印刷会社、ポスティング会社、実際に採択されたらお願いする業者さんとよーく相談して、費用対効果をよーく考えて実際の数値をいれつつ記載しましょう。
そして一つひとつ、ご自身で計画している補助対象費用の詳細を全て記載しましょう。広報費、ウェブ関連費、委託外注費など、予定し交付申請する予定のものを全て残らず記載していきましょう。
イメージ画像や経費の積算表等もうまく利用し審査員の方々にわかりやすいように記載していきましょう。全ての補助対象費用を記載した後は、簡単なスケジュールを表にして記載してもイイと思います。弊所では簡単なガントチャートを作成し、補助期間のいつどこで上記記載の内容を行っていくのかを表に落とし込みます。
やはり審査員の方々に見ていただきたいのは「現実性だと思いますので、チラシを100万枚撒きます!じゃなくて、実際できる事、費用対効果のあった事、そしてスケジュール的にも問題が無いこと、をアピールしていくと良いと思います。
そして最後は簡単な資金計画を記載していきます。補助金の性質上、費用は全て後払いとなりますので、上記の「現実性」をさらに裏付けるように補助事業の費用の出所を記載しましょう。全て自己費用で行うのか、はたまた金融機関等からの借り入れを検討しているのか、借入だとして事前に相談をして補助金が採択された際には借り入れることが決まっているのか。こちらも大切な事ですので、きっちりと記載していきましょう。

≪業務効率化(生産性向上)の取組内容≫

こちらは注意書きにあるように、公募要領p.6に該当する取組を行う場合は記載してください。もちろん取組を行う事が出来ればある方がいいと思います。

≪補助事業の効果≫

ここからは補助事業を行った成果がどのようにご自身の事業に現れる事になるのかを記載していきます。弊所では定量的効果(実際の数値)と定性的効果(数値には表れない効果)を分けて記載してきます。

定量的効果はまさに数字、売上に関する補助事業の効果を記載していきます。ご自身の事業の売上はどのようになるのか、例えば補助事業で開発した新製品はどれくらいの数が売れて、どれ位売り上げを伸ばすことができるのか。実際の予測数値を月別の表にしたり、グラフにしたりと、「すごく売れる予定だ」とか「倍になるとか」ではなく、明確な予測数字を記載しましょう。


定性的効果はご自身の会社の数字で表れるものではなく、例えば売り上げ増によって従業員の士気が上がるとか、会社外の事であれば環境に配慮した製品開発をしたのでSDGsだとか、自社内でなく、地域活性化に役に立つとかでしょうか。ご自身の会社だけのミクロの視点でなく社会全体のマクロな視点でどのような効果があるのか記載しましょう。

以上で全ての項目が埋まったはずです。これで<経営計画>と<補助事業計画>で8枚以内、最初にご説明しましたが6.5枚以上は記載するようにしてください。

これにて完成でございます!
お疲れ様でございました、全3回に渡り弊所でお伝え出来ることはほとんど出し切ったと思います。どうでしょうか、うまく記載していくことが出来ましたでしょうか。初めて事業計画書を書く方も多く大変だとは思いますがこちらを参考に頑張っていただけるとありがたいです!

…で、もしご自身でやるのはダメだった。忙しくてこんなのやってる暇ないよ、という方は弊所までご相談、お待ちしております。お気軽にご相談ください!

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